牛丼を食べながら、企業の在り方について考えてみた
先日、小腹が空いたので、オレと同じ名前の牛丼屋さんへ。
メニューを見たらビックリ!
牛肉ではなく、野菜を乗せたベジ丼なんてあるんだね。
確かに吉野屋は、メニューが少ない。
何かしら新商品を出して、対抗しなければと考えての行動なのでしょう。
でも、よくわからないけど、ベジ丼なんて注文する人なんているの?と考えながら牛丼をモグモグ食べていました。
肉を食べたいから牛丼屋さんに行くのであって、野菜を食べたいから牛丼屋さんに行くものではないと思うのです。
確かに、変わり種をメニューにすれば多少は話題になる。
だけど、ただそれだけ。
おそらく興味本位で食べる人がいるだけで、これが牛丼と並ぶ人気商品になるとは到底思えません。
そんなちょっとした間の盛り上がりのために、研究開発費や店員さんの労力が必要となるわけで。
これが健全な経営と言えるのかなぁ。
牛丼一筋のこだわりは、どこへいってしまったんだ!言わざるを得ません。
そして、その後、ホームページを見ていたら、吉呑みなんてのもやっているのに、さらにビックリ!
お酒はひとり2本までとルールがあったのに、それを覆してまでこんな企画をやることなんてあるのかなぁ。
夜間の売り上げが4割もアップしたので、今のところ成功ではあるけど。
でも、酔っぱらいのサラリーマンがいる中で、ただ牛丼だけを食べたい人は入りづらいんじゃないかな。
牛丼好きの人は、どう思っているのでしょうか?
狂牛病が騒いでいたあの時。
「アメリカ産の牛肉でなければウチの牛丼の味が出せない!」と言って、牛丼の販売を止めた10数年前のあのプライドを持った英断はどこへ。
100年以上続いている企業が、世間の声に負けてどんどん様変わりしていく姿、かっこ悪いです。
もちろんプライドだけでやっていけるほど、世の中は甘くはないことは十分に理解しているつもりです。
でもね~、もっとできることがあると思うのです。
食べていた時にヒントがありました。
親子連れのお客さんがテイクアウトしに来店しました。
せっかく子どもが「ボクが持つ~」ってお父さんに迫っていたのに、店員さんはお父さんに手渡していました。
ここだと思います。
小さい子は、なんてことないことで喜ぶのに、こぼされたりするのを恐れて渡さない。
それならば、カウンター越しから渡すのではなく、目の前まで行って「気を付けて持つんだよ」と声をかけて、子ども目線にかがんで手渡してあげるだけで、お店の印象が変わると思うのです。
人間味があるし、店員さんとお客さんのつながりも生まれる。
効率の良いマニュアルばかりに縛られていたら絶対できない行為。
メニューを増やして、せかせかした対応なんかより、よっぽどまた買いに行こうと思えます。
この前、老舗の大衆居酒屋で飲んでいた時のことです。
お客さんがグラスを割ってしまいました。
お客さんは平謝りしながら、割れたグラスを拾おうとしたら、店員のおばちゃんは慌てることなく笑顔で「危ないからいいわよ~、狭いお店でごめんね~」と何事もなかったようにさっと片付けました。
通常のお店でも、お客さんにグラスを拾わせはしないけど、最後のひと言に感動しました。
あたかもお店が悪いかのような丁寧な物言い。
たったひと言でおばちゃんと話したくなり、おなかはいっぱいだったけど、〆におにぎりを頼みました。
オレって、他人が握るおにぎりって抵抗があるのです。
それでも、「おばちゃん、おにぎり食べたいんだけど、何がオススメですか?」と声をかけたいばかりに。
そしたらおばちゃんから「鮭があとひとつで終わりだよ」なんてチャーミングなお答え。
オレは、迷うことなく鮭を注文しました。
そして、リピートも確実です。
いつからか、企業は株主のためにある。なんて言葉が出てきました。
オレの答えはNOです。
株式の知識が乏しいので、しっかりとした答えは述べることができないけど、株主=出資者と考えています。
つまり、企業の支援者。
ファンド会社による「もの言う株主」なんてあったけど、金儲けのことしか考えていない素人は黙っていろと考えています。
企業もホールディング化が増えていき、どんどん企業を買収したり。
中には、この企業を買収する必要あるの?と疑問を持つものもあったり。
ただオレが浅はかなおつむのせいかもしれないけど。
なんか自分のところさえ良ければ、よそのところはどうなってもいいという、よっぽど浅はかな考え方。
オレは嫌いです。
あと、「満足できなかったら全額返金」というサービスも嫌いです。
そんなもの販売するんじゃない!自信のあるものを売りなさい!と思ってしまうから。
書きたいことをただ書いていって、取りまとめの無いなってしまいました。
すみません。
今日、Twitterを見ていたら、友人がこんなツイートをリツイートしていました。
任天堂が知らずにバンダイの権利を侵害したときの事 任天堂の山内が「こっちが悪い」と金額なしの小切手渡すと、バンダイは0円と書いてそれを返した。 商売は人と人の信頼関係。 pic.twitter.com/xmOevelJ2N
— PMR 1 (@ExposedCranium) 2015, 6月 7
これを読んで、お互いの企業に感銘を受けました。
値段を安くする、ポイントをつける、グループ化にしていくなどの企業の努力が、最後の一文ですべて無になりますね。