ひとり旅は、大人のテスト
オレは、ひとり旅を好みます。
あまり予定を事細かく決めることが苦手で、思いつくまま行き当たりバッタリを好むので。
出来る限りフレキシブルな旅行をしたいのです。
タイトルにした大人のテスト。
これは、ひとり旅先で、どれだけ楽しめたか。というのが採点基準です。
行きたかったところに行けたから、食べたかったものを食べられたから。
目的を果たしただけでは、合格点をあげられません。
ひとり旅で、どれだけ多くの人と接することができたかが基準です。
これまでいろいろ旅行をしてきましたが、
大阪ではカジュアルなバーでエセ関西弁を駆使して、店員さんや周りのお客さんとずっと話していました。
さすが関西人はノリが良すぎて、いつまでも話しが尽きない。
閉店時間を延長してもらって、さらに次の日も付き合ってもらい、観光案内をしてもらいました。
「しゅーじくんは、大阪に来りゃエエねん。」とまで言われるほど、馴染めることができたり。
名古屋では、スワローズを応援しにナゴヤドームへ行く途中の地下鉄内で、地元のドラゴンズファンとやや口ゲンカ気味でお互いの健闘を称えあったり。
試合観戦後の飲み屋では、神奈川から出張で来ていた人と意気投合。
そして、いきなり彼がキャバクラおごるから一緒についてきてと誘われる始末。
もちろん甘えて、栄のキャバクラを3軒もハシゴしました。
広島の福山市に仕事の取材で行った時は、地元の人だから知っている穴場のお店や名産品のうんちくを教えてもらい、それを活かしながら原稿にまとめることができました。
ビール一気飲みコンテストがある飲み屋では、あと数時間後には仕事が始まるというのに「東京モンの根性見せてやる!」なんて啖呵を切って、みんなから声援をもらいながら900mlのジョッキを8秒で飲み干してみたり。
などなど、多くの忘れられないひとり旅をしてきました。
(こう思い返してみると、やはり飲んでいる時が多いですね)
これまでの自分が積み重ねてきた経験を初対面の人に興味を持ってもらうように話してみること、新たな情報を仕入れるためにうまく聞き出してみることとか。
これが、大人のテストなのです。
だからこそ、他人の懐に精一杯飛び込んでみたいのです。
旅の恥はかき捨てだし。
単にオレが話し好きだからだと思うけど。
もうあっという間に、年が明けて3週間が経ちました。
富士山山頂と島を除けば、1番最初に初日の出が見られる場所。
往復で約210kmを仮眠1時間だけで、こぎ続けていました。そこでも青年会の方々と旅程を話したり、写真を頼んだ地元の高校生たちにカッコいいッス!と褒められたり。帰りのコンビニで、オッサンにポカリをごちそうしてもらったり。
あいにく曇りのせいで、ちゃんと日の出は見れなかったけど、関わってくれた人たちのおかげで、楽しく忘れられないひとり旅がまたひとつできました。
これからもひとり旅をイイ思い出にするべく、日々精進していきたいと思います。